起業支援に力を入れている福岡市

福岡県は九州北部にある都道府県の一つで、人口約511万人を抱える、九州地方の最大都市である。県西部に位置する県庁所在地の福岡市と、県最東端に位置する北九州市という、2つの政令指定都市を抱えていることも特徴で、人口密度が1,000人を超える県の一つでもある。
人口が増加傾向にある福岡市では、住民の暮らしやクリエイター情報などを掲載している専用サイト「#FUKUOKA」を行政が運営している。「グローバル創業・雇用創出特区」を受けた市は、2014年10月、天神のTSUTAYA内に「スタートアップカフェ」を開設した。東京などの離れた場所に住んでいる人、及びクリエイターを対象とし、福岡市の魅力を伝えるための手段として、「#FUKUOKA」も同時期に開始している。
市内のイベントや暮らしに関する情報がメインとなっているものの、創造性豊かな人材向けに情報がアレンジされているライフスタイルマガジンの方式を取る。サイトに掲載された情報を他のメディアに拡散させることも狙いとしており、ニュースサイトとしての役割を果たしていることも特徴的だ。
福岡市は近年、日本一起業しやすい街を目指しており、社会人では困難な起業に関するハードルを下げる取り組みを行っている。その一つである「スタートアップカフェ」は、起業支援を行う相談窓口として機能している。連動する「#FUKUOKA」は、県外に在住する人にとって、福岡市で起業するための入り口としての役割を果たす。